スターチスの育て方・栽培方法のコツ

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スターチスは切り花としても人気のある花で、フラワーショップで見かけたことがある人も多いと思います。

花もちが良いので、花瓶に飾ると長く楽しめますし、ドライフラワーにするのもおすすめです。

そんなスターチスの育て方についてこの記事ではご紹介していきます。

目次

スターチスの特徴と育て方のポイント

スターチスはイソマツ科の植物で、一番の特徴は花がカサカサとした感触をしていることです。

草丈は60センチ程度で、まっすぐに伸びる茎がとてもきれいですよ。

茎が長く伸びるので切り花にも最適ですし、ドライフラワーにしても花の色が退色しにくい特徴があります。

スターチスの育て方のポイント3つ

  • 乾燥気味に育てる。水やりのしすぎに注意
  • 日当たりの良い場所で育てる
  • 冬の間は霜に注意

あまり気を付けないといけないほどのことではないですが、なるべく乾燥気味に育てることと、日当たりの良い場所を選べば失敗しづらいと思います。

実際に2度ほど育てたことがありますが、2回とも種から育てても花が咲くまでトラブルなく育てられました。

スターチスの栽培スケジュール

種から育てる場合は夏が終わってちょっと涼しくなったあたりから育てます。植付は本格的に寒くなる前の11月ごろです。

開花期間は暖かい地方だと4月ごろから開花しますが、寒い地方だと6月~7月あたりが咲きやすいと思います。

夏の暑さには弱いので、梅雨をすぎて本格的に暑くなるころには枯れやすいです。そのため1年草として扱います。

種まき 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

スターチスの育て方の手順

スターチスの育て方について詳しくご説明します。

種まき・育苗

発芽温度は20度前後なので、夏が過ぎてちょっと涼しくなってきたなという頃にします。

種が割と小さめなので、トレイや小さな容器に種まき用の土か、バーミキュライトの細かい粒のものを敷いて、その上に種をまいてください。

薄くでいいので土を上からかけて、発芽するまでは乾燥させないように育てます。

スターチスの種は光を嫌う性質がある(嫌光性種子)ので、土をかけずに育てると発芽する確率が下がります。

土作り

鉢植えであれば市販の培養土をそのまま使っても問題なく育ちますが、赤玉土をさらに混ぜるとより水はけがよくスターチスにあった土になります。

庭に地植えする場合は、事前に苦土石灰をまいて酸性を中和させるのがおすすめです。腐葉土を混ぜると庭土の水はけが改善します。

元肥

植え付けをする時に緩効性肥料を混ぜておくと、成長がスムーズです。

育てている時は生育が問題なければ、液肥なども与えなくても大丈夫です。

肥料がないと育たない花ではないので、肥料については最初に肥料を混ぜておけば、あまり考えなくて良いと思います。

植え付け

地植えの場合は株も大きくなりやすく葉っぱが広がるので、20㎝ぐらいは間隔をあけたほうが良いです。

葉っぱの広がり方や見た目はタンポポに似ていて、四方に広がる感じです。

植え付けは本格的に寒くなる前に受け付けて、冬越しに備えます。

氷点下にならない程度の地方であれば、あまり冬の寒さは気にしなくて大丈夫ですが霜にあたると植物は弱りやすいので、気になるようであれば株元にマルチングをして霜対策しておくと良いと思います。

管理場所・日当たり

スターチスは日当たりの良い場所を好むので、午前中から昼過ぎにかけて日光がよくあたる場所がおすすめです。

鉢植えの場合は軒下などで育てると、冬の寒さ対策になります。

水やり

スターチスは乾燥に比較的強く、過湿の環境を嫌うので水をやりすぎに注意です。

冬から春にかけて育てることになるので、水をやりすぎるとなかなか土の中の水分が蒸発しません。

意識して水やりは控えめにして、土が乾燥している時にしっかり与える、というメリハリが大事です。

開花・花がら摘み

スターチスは広がった葉っぱの中心から、気温が高くなる4月ごろから茎がまっすぐ上に伸びてきます。

支柱をしなくても茎がしっかりしているので倒れることはあまりありませんが、風が強い場所であれば支柱をしておくと安心です。

最初に花が咲いたら早めに切り花として使うのもかねて切っておけば、2番花が咲くことがあります。

摘心・切り戻し

摘心や切り戻しはする必要はありません。

株の根元から4~5本の茎が伸びますので、そのまま育てれば一株でもたくさん花が咲きますよ。

うまく育たない時の原因は?

水のやりすぎで土が過湿になると株が弱ったり、根腐れの原因になります。風通しの良い場所で過湿に注意して育ててください。

またあまり肥料を必要としない植物なので、肥料の与えすぎも逆効果になります。

こんな病気や害虫に注意!

スターチスは以下のような病気や害虫に注意して育ててください。

湿度の高い環境だとアブラムシなどの害虫が発生しやすいので、風通しの良い場所がスターチスには向いています。

アブラムシは見つけ次第取り除きます。アブラムシ専用の殺虫剤や予防薬を使うのもおすすめです。

病気

たち枯れ病

害虫

アブラムシ

スターチスは切り花・ドライフラワーにおすすめ

スターチスは種から育てる場合はちゃんと土をかけて発芽させること、そして肥料をやりすぎずに過湿に気を付けることがポイントです。

肥料や水やりをあまりしすぎなくて良いということは、初心者の方でも育てやすいと思いますので園芸店でスターチスの苗を見つけたら一度育ててみてはいかがでしょうか。

切り花としても長持ちしますし、余ったものは乾燥させてドライフラワーとしてインテリアにするのもおすすめです。

花色も豊富なのでいろんな色のスターチスをぜひ楽しんでください。

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