タイムの育て方・栽培方法のコツ

タイムの育て方。土作り・種まき・育てる場所、切り戻し、葉の収穫時期は?
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タイムはシソ科の常緑小低木(ハーブ)で、別名ガーデンタイム、コモンタイムと呼ばれています。丈夫で育てやすい植物なので初心者の方におすすめのハーブです。

そんなタイムの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。

目次

タイムの特徴について

タイムはヨーロッパの地中海原産のハーブで、草丈が低く細い枝がたくさん伸び葉を密集させ、グランドカバーや花壇の縁取りに使われることが多いです。

開花時期は枝の先に小さな花をたくさんつけ、かわいらしい雰囲気があります。葉はハーブとして料理やお茶など、使い勝手が良いです。

品種が多く、以下のようなタイムがあります。

レモンタイム

葉にレモンのような香りがするタイム

シルバータイム

葉が他のタイムと比べて白っぽく、カラーリーフとしても楽しめる

コモンタイム

薄いピンクの小花をたくさんつけるタイム

クリーピングタイム

草丈が低く、はうように根をはるタイム。クリーピングというのは「匍匐(ほふく)」という意味があります。

タイムの育て方スケジュール

タイムは初夏の5月〜7月にかけて花が咲きます。

種まきや苗の植え付けは暑い夏をのぞく春と秋に行います。

種まき 4月〜5月、9月〜10月
植え付け 4月〜6月、9月〜10月
開花 5月〜7月

タイムがよく育つ土の性質

タイムはハーブのため酸性の土を嫌い、水はけの良い土を好みます。

地植えの場合は植え付けの2週間前に苦土石灰を混ぜて、そのあと腐葉土を混ぜ通気性をよくしてください。

鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の基本的な配合の培養土を作り、苦土石灰も少量混ぜておきましょう。

タイムに必要な肥料

タイムは肥料はあまり必要としない植物なので、元肥など必要ありません。

生育状況が悪い時は、春や秋に月に1回液肥を与えます。

タイムを植える時のポイント

タネまき

タイムの種は好光性なので、光にあてることで芽が出ます。

鉢に土を入れ先に水をかけて湿らせておき、その上に種をまいてください。覆土はせず、そのまま陽のあたる場所で乾燥しないように気をつけながら発芽させます。

本葉が出たら、丈夫で大きなものだけを残し、本葉が6枚になったら定植してください。

苗を植える時

地植えの場合は、少し土を盛って植え付けると水はけがよくなります。横に広がるように育つので、植え付けの間隔は20cm程度は開けておきましょう。

過湿や蒸れには弱いので、鉢植えの場合も10cm程度は間隔をあけて風通しをよくしておきます。

タイムを育てるのに適した場所

タイムは日当たりの良い場所で育てますが、半日陰や日陰でも育てられます。風通しをよくして乾燥気味に育てれば、あまり場所は選びません。

暑さには弱いので、基本的に地植え・鉢植えともに半日陰の場所のほうが育てやすいです。

タイムの水やりの頻度

植え付け直後はしっかり水やりをしてください。

地植えの場合

地植えの場合、植え付け直後の水やりが終われば基本的に水やりは不要です。

プランター・植木鉢の場合

プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。

蒸れに弱いので梅雨前に切り戻す

タイムは蒸れに弱いので、雨がたくさん降る梅雨前に全体を3分の1ほど切り戻してください。

風通しをよくすることで、夏の暑さで枯れにくくなります。生育が旺盛なので、切り戻してもすぐにまた育ちます。

タイムの葉の収穫は?

タイムはあまり時期を選ばずいつでも葉を収穫することができます。葉が小さいので、細い茎ごと切り取って収穫してください。

日陰の涼しい場所で乾燥させれば、ドライハーブとして保存することもできます。

鉢植えのタイムは定期的に植え替えを

タイムは生育が旺盛なので、鉢植えで育てると根詰まりを起こしやすくなります。

そのため毎年春か秋のどちらかに植え替えをしてください。植え替える時は鉢から出して古い土を軽く落としてから一回り大きな鉢に植え替えをします。

タイムを増やすなら挿し木がおすすめ

タイムは数年育てていると大きくなり枝が木化して硬くなるので、5年に1度ぐらいは新しく育てなおしたほうが綺麗な見た目を保てます。

株を増やす時は春か秋の時期に、新しい茎を10cmほど切って1時間ほど水につけてから、水で湿らせた赤玉土やバーミキュライトに挿して明るい日陰で管理します。

1ヶ月ほど育てて根が出たらポットや鉢に植え替えて育ててください。

爽やかな香りと可愛い花を楽しもう

タイムの葉はぴりっとした爽やかな香りがあり、料理では煮込み料理に多く使われています。

小さな葉や花がたくさん咲く草姿も綺麗なので、観賞用としてもハーブとしても両方楽しんでみてください。

うまく育てるコツは土を乾燥ぎみにして、定期的に切り戻して風通しをよくすることです。丈夫なハーブなので、初心者の方でも楽に育てられると思いますよ。

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